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【薬剤師の転職失敗談】早めにやっておけばよかったこと

私自身、2か所の急性期病院で3年間ずつの合計6年間勤務した後、調剤併設のドラッグストアへ転職をしました。
(新卒から2度の転職のおかげで、Total年収300万円以上UP)

年収UPだけをみると一見うまくいっているように思えますが、2度の転職を振り返ってみると、

・事前にこれをやっておけばよかった
・こうしていればもっと良い結果が出たかもしれない

と反省すべきことがありました。

そこで、これから転職活動する方、転職活動しようか考え中の方へ向けて

『転職失敗談 / 早めにやっておけばよかったこと』というテーマでご紹介します。

目次

転職失敗談

さっそくですが、私が転職活動をする上で経験した “失敗談” をご紹介します。

それは、“転職活動を開始する前に、職場に退職の意思を伝えたこと” です。

実際に、転職先の候補を探していない状況で職場に退職することを伝えました。
勢いってすごいですね(笑)

では、それの何が問題かというと、
転職活動をする期間が限られてしまい、何がなんでも転職しないといけない状況に自らを追いんでしまいました。

転職先が未定のままで退職日だけが決まっている場合の心理状態はどうでしょう。

転職先を見つけなきゃいけないという焦りから、

・就職希望先の条件を提示されたまま、なんとなく受け入れてしまう
・限られた時間では情報が不足するため、自分の希望に近い条件が見つかりにくい

なんて問題が生じる可能性があります。

ちなみに当時の私の考えは、

今の職場を辞めたいなら辞めるのを早めに伝えた方が良いのでは?

すぐに辞めるわけではないからその期間で探せば見つかるでしょ?

とポジティブに考えていました。

正直、よっぽどのことがない限り、次の職場が決まると思います。

でも、次こそは今よりも良い条件で安心できる転職をしたくないですか?

その後の人生に大きく影響する転職だからこそ、後悔してほしくない。

そこで、転職しようと思ってから行動するよりも前に、できるだけ”早めにやっておくと良いことをお伝えします。

転職活動で早めにやれば良かったこと

先ほどの”失敗談”を踏まえて、早めにやっておくと良いことは ”市場調査” です。

転職活動時には、多くの方が当然のように求人情報を見ていると思います。

でも、転職しようと思ってから求人を探し始める場合がほとんどではないでしょうか?

市場調査は、転職する or しないに関わらず

“今の自分が働く職場の条件は市場と比較してどうか?良い条件と言えるか?
“自分自身の市場価値はどれくらいか?”

を知る意味でも早めにやっておくべきだと私は思います。

良い条件の求人は募集されても、すぐになくなる可能性が高いです。
それ以前に、求人情報の比較検討が不十分だと、どれが良い条件の求人であるのかにも気づけないかもしれません。

私たちが入社後に「想像してた会社と違った」と感じたように、後悔しないためにも事前の調査が重要です。

だからこそ、”市場調査”を早めに始めることをおすすめします。

市場調査から把握すべき情報

市場調査を早めに始めることが重要だということをお伝えしたところで、次に市場調査でどんな情報を集めれば良いか、ポイントをご紹介します。

年収相場の把握

ひとつ目は年収相場の把握です。

突然ですが、薬剤師の年収相場に関して2つ質問をさせてください。

・業種別 (病院、調剤薬局、DgS) の薬剤師の平均年収はいくらですか?
・自分が今、働いている地域の薬剤師の年収相場はいくらですか?

この2つの質問に対して、業種別の平均年収の違いをイメージできている方は多いと思いますが、地域別の平均年収を把握されている方はやや減るかと思います。(違ったらすみません…)

ちなみに都道府県別の薬剤師の平均年収ですが、

【薬剤師の平均年収ランキング】
 1位 宮崎県  717.7万円
 2位 熊本県  684.1万円
 3位 栃木県  664.8万円
 ~~~~~~~
 45位 奈良県  520.7万円
 46位 和歌山県 509.1万円
 47位 三重県  491.2万円

引用:マイナビ薬剤師

地域によって、平均年収でこれだけ差がでます。

ただし、地域別の年収ランキングはあくまで参考程度です。
(サイトや年度によって、地域別の年収にばらつきがあります)

なので転職を考えているなら自分が希望する地域はどのくらいの年収相場なのかを実際に求人を探しながら相場を把握してください。

そのためには、都道府県別の平均年収の情報に加えて、求人募集されている情報を定期的にチェックすることが重要です。

そうすれば新たにでてくる求人の条件が優良なものなのか、判断しやすくなると思います。

相場を知らないとどんなことが起こるか?

ひとつ具体例を紹介します。

大手調剤薬局などの全国勤務は年収が高くて満足していたが、
実際に配属された地域の年収相場と比べて低い年収で働かされていた

なんてことがよくあります。

なので、相場がわかれば年収ベースで見たときに自分が損していないかはわかります。

やはり、転職活動でなるべく後悔しないためにも、1日数分からでも構いません。

年収相場の把握に時間を使ってみることをおすすめします。

自分の市場価値を知る

先ほどの説明により『自分が住む地域 or 転職先として考えている地域』の年収相場を知るイメージが持てたと思います。

では、“求人情報から好条件の職場を見つけて入社すれば転職完了かな?” と言えばそうではありません。

そんなに甘くないです。内定がもらえない可能性だってあります。

そこで年収相場を把握した次に重要なのが、“自分の市場価値を知ることです。

そこで見てほしいのが好条件の職場で求められている条件です。

①人が不足して困っているから待遇をあげたケース
②年収UPに値する条件を設定しているケース

の2つがあるとします。

①の人手不足のケースでは、求人が長期間でていることが多いので、ある程度調査を続けていればどの会社がいつも募集しているのかがわかります。

長期で募集している会社って好条件でも、ちょっと心配になりますよね。

そのため”自分の市場価値”を知る上で注目してほしいのは、②の“年収UPに値する条件を設定しているケース”です。

年収UPに値する条件の例を紹介すると、

・大手調剤薬局であれば、外来がん治療専門薬剤師をはじめとする専門資格
・在宅に力を入れたい (入れている) 薬局であれば、即戦力となる在宅経験の有無
・管理薬剤師での募集

それ以外にも求人情報にはおそらく記載はないかもしれませんが、処方せん枚数UPや加算算定の実績、施設在宅の営業実績や薬局そばにDr誘致などもかなり喜ばれるスキルだと思います。

極論ですが、

自分が会社にどのくらい利益をもたらすことができるのかによって、その利益の一部から渡される報酬 (年収) が変わってきます。

市場調査を通じて、年収相場の平均と求められるスキルや経験をみていくと、 自分の市場価値がどれくらいになるのかある程度イメージができてくると思います。

自分の市場価値が思ったよりも低いと気付かされるかもしれませんが、落ち込まないでください。

私もそうでした。

そうならないために必要な行動もちゃんとご紹介します。

年収UPするための行動

これまでの市場調査のお話によって、

・市場相場を把握すること
・自分の市場価値がどれくらいかイメージすること

がわかったと思います。

それがわかれば、あとは“年収UPするための行動を開始する”のみです。

具体的な方法ですが、市場が求める価値のうち

・自分が持っているスキルや経験は何か?
・自分が持っていないスキルや経験は何か?

に分けて考えます。

もし、市場が求める価値のうち自分が持っているスキルや経験があれば、今の環境でさらに磨きをかけて他者が真似できない強みにするのもひとつです。

一方、自分が持っているスキルや経験が足りないのであれば、今の職場で年収UPのスキルや経験が得られる方法を探してひとつでも取り組むことが市場価値を高めることにつながると思います。

社内の評価を意識するのではなく、社外でも活かせるスキルや経験に着目すべきです。

ただし、年収UPだけにとらわれすぎると仕事が長続きしない場合もあるので、自分が好き(嫌いじゃない)ことや、得意だと思うこと、人からほめられたことなどと、市場が求めるスキルが合致するものを見つけられるとより良いと思います。

市場調査のカギは求人情報

ここまで、市場調査で具体的にどんな情報を集めて行動すれば良いかを紹介してきました。

では、市場調査するための求人情報はどこから入手すれば良いでしょうか。

最後に、市場調査に必要な情報を入手する手段を紹介します。

それは

・自分で求人情報を探す方法
・他者の手を借りて情報を探す方法

の2つです。それぞれ私の実体験を踏まえご紹介します。

病院薬剤師求人の探し方が知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

自分で求人情報を探す方法

まず自分で情報を探す場合ですが、自分が気になる地域の薬局or病院のHPから募集を確認する、転職サイトからの検索する、SNSでの募集を確認するなどの方法があると思います。

隙間時間でできるのは良いため開始するためのハードルが低いです。
私も転職活動を始めたときは、どこにも頼らずに自分の力のみで求人を探すことからはじめました。

いざ、求人情報を探しはじめてみたものの

・今の仕事をしながらで、時間の確保が大変
・自分の力のみでは見つけられる求人数に限りがある

といったことを直面しました。

そこで、他者の手を借りて情報を探す方法もはじめました。

他人の手を借りて情報を探す方法

他人の手を借りる方法として、頼れる友人や先輩などへの相談もありだと思います。
れと、多くの方が利用するのが ”転職サイトへの登録” です。
(私は周りに相談できるタイプではなかったので、まずは転職サイトに登録しました)

実際に転職サイトに登録してわかったことですが、やはり自分の力だけでは探せる求人に限界があることに気付かされました。

そこで、自分で探せる求人に限界がある理由と転職サイトを使って得られたことを合わせて紹介します。

転職サイトを活用して得られたこと

  • 転職市場には通常の検索では見つからない ”非公開求人” がある

    非公開求人はサイトに登録しないとみることができず、その中に優良求人も多くありました。
  • サイトの登録で転職エージェントから直接、転職業界の話が聞けた

    特に、薬剤師の転職市場と業界の変化について自分の知識の無さを知りました。
  • 希望条件を伝えたら定期的に自分に合いそうな求人情報をメールで教えてくれた

    自分では見つからなかった求人も多くあり、参考になりました。

“無料”なので最初は求人を探す程度のつもりで登録しましたが、思ったよりもメリットを感じました。

その一方で、転職サイトを使って転職することに抵抗がある方もいるようにデメリットもあります。

実際に転職サイトを使ったデメリットとしては、転職エージェントとのやりとりが面倒なこと、転職希望先と年収などの条件交渉が直接やりにくいことなどがあります。

私たちと転職希望先との間に転職エージェントが入るからこその悩みですね。

なので自分で転職先に条件交渉ができるという方へは、ひとまず転職サイトを求人情報を探す手段のひとつとして活用するのはありだと思います。

そしてサイトを使っていく中で、転職エージェントを経由して転職する必要があるかどうかを決めれば良いと思います。

“無料” だからこそ活用すると便利な転職サイト3選

初めて転職サイトを活用する方もいる思いますので、実際に使った経験口コミから、“無料”だからこそ活用すると便利な転職サイトを厳選して”3つ”、紹介します。

薬キャリAGENT

 調剤薬局 病院(クリニックも含む) ドラッグストア
約41,900件約4,400件約5,000件
2023年8月時点

・調剤薬局+病院求人まで幅広く抑えており、求人数でも業界トップクラス。
・病院薬剤師の求人は業界トップクラス
・登録後の対応がスピーディー。早期の転職を目指す方はもちろん、転職希望時期を伝えれば時間をかけた転職相談の対応も可能
・医療業界で有名なエムスリーが運営しているため、大手の安心感もあり

私が、転職活動で初めて登録した転職サイトです。

薬キャリを選んだ理由は
求人数が5万件以上とかなり多くで、医療業界で有名なエムスリーが運営しているため、
調剤薬局+病院求人まで幅広く抑えており、どちらも選択肢にできることが魅力でした。

登録したその日に連絡がきて対応は早かったです。

逆に、転職サイトって電話が頻繁にくるのではないかとちょっと心配になりました。
(私の勝手なイメージですみません)

なので、サイトに登録した早めの段階で仕事で帰宅が遅いので、電話は依頼した時のみにしてほしいこと、おすすめの求人情報があれば定期的にメールで送っていただきたいことをお願いしたら快く了承してくれました。

対応いただいた転職サイトの方が親切だったおかげで、ストレスなく、自分のペースで進められました。

当時の私はリサーチ不足で転職後に知りましたが、薬キャリは対応が早いことから、短期間での転職と考えている方に特におすすめです。

\薬剤師登録者数No.1(登録無料)

ファルマスタッフ

調剤薬局病院(クリニックも含む)ドラッグストア
約39,600件約3,200件約3,550件
2023年8月時点

・求人数はこちらも業界トップクラス。正社員はもちろん派遣求人も充実
・特に調剤薬局の求人が豊富
・20~30代前半の若手転職層の中心とした優良求人も多く、初めての転職に使いやすさあり
・日本調剤グループが運営。転職後の教育サポートにも評判あり

おすすめの理由ですが、こちらも求人数は約4.7万件と多いです。

業種としては調剤薬局の求人が特に豊富です。

そのため、“病院薬剤師<薬局薬剤師”での転職を考える方に向いていると思います。

運営元が薬局業界大手の日本調剤グループ、薬局求人に強みがありますね。

(もちろん、日本調剤の求人を積極的に進めてくるわけではないのでご安心ください)

年齢層は20~30代が中心のため、初めての転職で使われやすいです。

転職サイトからの連絡のスピード感は薬キャリほどではないため、転職活動に時間をかけて丁寧に進めていきたい方にも向いていると思います。急ぎの転職であれば、個人的には薬キャリの方をおすすめします。


\20-30代向け!薬局求人が豊富(登録無料)/

マイナビ薬剤師

調剤薬局病院(クリニックも含む)ドラッグストア
約25,000件約2,800件約5,500件
2023年8月時点

・都市部だけでなく、地方の求人情報も豊富
・拠点はなんと全国15か所
・非公開求人の割合が35%と高く、その中にはマイナビ薬剤師の独占求人が多数あり
・業界大手のマイナビだからこそできる手厚いサポートが魅力。初めての転職でも安心

おすすめの理由ですが、こちらも求人数は約4.5万件と多いです。

また、全国幅広く求人情報があるため郊外や地方への就職を考える方にはおすすめです。

業界大手のマイナビだからこそできる手厚いサポートが魅力で、初めての転職でも安心です。

マイナビは薬学生の多くが就活でお世話になった通り、サポート体制を含めた大手の安心感があります。

驚く方も多いかもしれませんが、マイナビ薬剤師の求人のうち35%は非公開求人です。

「応募の殺到を避けるため」
「求人枠がすぐに埋まってしまうため、あえて掲載しない」
といったことが理由です。

他の転職サイトにも共通していることですが、比較的良い条件は非公開求人となっていることが多く、会員登録者が優先して紹介してもらえます。

登録なしで転職サイトの求人を検索してもあまり良い条件がないなと思った方は、こういった事情を知ると少しは納得できますね。

\地方求人も豊富!安心のサポート(登録無料)/



薬剤師転職サイトについて、業種別の選ぶ方法を知りたい方は他の記事を参考にしてみてください。

さいごに

何事も失敗を避ける上で、早めの準備が重要です。

考えることも大事ですが、考えすぎて行動できなければ何も変わりません。

いざ今の会社を辞めようと思ってから準備するよりも、なるべく早めに準備をはじめることが、成功への近道だと思います。

今後も転職に役立つ情報や失敗経験から自分なりに学んだことを共有していきますので、興味がありましたら引き続きご覧ください。

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この記事を書いた人

30代前半の新米パパ薬剤師
手取り月20万もなかった元病院薬剤師が
2度の転職でTotal年収“300万以上UP”
NST専門療法士、外来がん治療認定をはじめ複数の認定専門資格を保有

将来の転職を考える若手薬剤師に
役立つキャリアUP、転職の情報をお届けします

・病院2か所と調剤併設DgSを経験
・Twitterフォロワー数3400以上
・Instagramフォロワー数1360以上
1分図解で楽に学べる医療知識を投稿

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