2025年上期までに販売されている書籍もふまえて2年ぶりに更新!!
私自身、病院薬剤師の時はNST担当をしておりました。
チーム回診への参加はもちろん輸液や栄養の管理、
そして処方提案などの業務を担ってきました。
今でこそ、X(旧Twitter)やインスタで輸液・栄養分野を中心に情報を発信していますが、私がNST担当になってからすぐに、前任者が退職されたため自分の力で知識を深めなければいけない環境に、かなり苦労しました。
ではどのようにして自分が輸液、栄養に詳しくなったでしょうか?
それは、輸液・栄養の書籍を数多く読んで、現場で活用してきたからです。
そこで本日は、「NST薬剤師おすすめ 輸液・栄養の書籍“7選”」というテーマでお届けします。
初心者からNST専門療法士を目指す方まで、
おすすめできる書籍を厳選しましたので、最後まで読んでみて下さい!
レジデントのためのこれだけ輸液
『輸液や電解質を中心に基礎から疾患別の輸液選択まで学べる1冊』
研修医向けの本書ですが、図解と文章の程よいバランス。
他の医療スタッフでも理解しやすいようにまとまっています。
❶輸液の本なら、まずは “コレ”
“これだけ輸液”というタイトル通り、
基礎から疾患別の輸液選択まで網羅
❷図解も多く、わかりやすい
薬剤師、看護師、管理栄養士など
職種問わず、理解しやすい内容!
まず “輸液” を勉強しよう!と思ったら、買うべき1冊。
本書で輸液の学びを深めて
栄養療法も学びたくなったらは他の書籍を追加購入がおすすめ!
レジデントのための食事・栄養療法ガイド
『食事・栄養療法の評価から栄養指導、栄養視点からの輸液管理も学べる1冊』
先ほどご紹介しました、レジデントのための輸液と
同じ「レジデントのための○○」シリーズの1冊です。
先ほど紹介した「レジデントのためのこれだけ輸液」は、
電解質、体液コントロールが中心。
本書は、病態別での栄養管理や、
静脈・経腸栄養で注意すべき合併症が学べます。
ですので、2冊を組み合わせれば、
栄養管理、輸液・電解質の評価まで、学べるので相性抜群です!
JSPENテキストブック
『栄養療法の基礎から応用まで押さえた、NSTの決定版テキスト』
❶ 栄養管理の全体像が掴める
基礎から実臨床まで活かせる、丁寧な解説
❷臨床現場で役立つ、実践的な内容
栄養評価、投与方法、合併症対策など、
業務で役立つ実践的な知識が満載
❸NST専門療法士の目指すなら必須
日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)の公式テキスト
本書のおかげでNSTの試験を突破しました!
NSTの教科書として、栄養に関わるなら持っておきたい1冊です!
NSTの試験を受ける方も、購入推奨です。
医師1年目からの わかる、できる!栄養療法
『栄養療法での医師の考え方から、ルート管理や配合変化などの実践的な学びが充実!』
❶医師以外にも読みやすい
どのように栄養療法を組み立て、
輸液や栄養剤を選ぶのかが丁寧に学べる。
❷ 患者さんの状態に応じた栄養管理がわかる
輸液や栄養剤の種類、投与ルートの選び方から
配合変化の注意点まで、栄養療法に役立つ学びが充実
❸根拠に基づいた実践力を養える
具体的な症例を交えながら、
「なぜそうするのか」という根拠が丁寧に解説。
特定行為に関わる看護師さんにもおすすめ!
NST活動に参加するにあたり、
医師の視点も踏まえて、学びたいなら”この1冊”です!
薬剤師のための栄養療法管理マニュアル
『薬剤師が知っておくべき栄養療法のまとめ本』
❶ポケット版なのに、幅広い情報を網羅
静脈・経腸栄養はもちろん、投与法、
薬剤との相互作用や配合変化、
臨床検査値や簡易懸濁法、在宅栄養が1冊に
❷簡潔でわかりやすい
重要なポイントは簡潔にまとめられ、図表もあり
サッと見て内容を理解しやすい!
❷現場で遭遇しやすい22の症状や疾患が紹介
「栄養管理」「食事療法」「薬物療法」の各ステップで
薬剤師の介入ポイントが具体的に学べる
自宅での栄養の勉強だけでなく、
業務中の隙間時間で確認できるのが私の押しポイントです!
新人薬剤師が1冊で“輸液&栄養管理”を学ぼうと思ったら“コレ”です。
NST栄養療法トレーニングブック
『症例を通じて、NST専門療法士の具体的な栄養介入から経過が学べる1冊』
❶ 臨床での知識の活用方法がわかる
消化器疾患、がん、在宅など、幅広い症例での
介入事例と考え方で、実践的な学びを習得
❷ 薬物治療 ✕ 栄養介入が丁寧に学べる
NST薬剤師の視点でひとつひとつの症例を丁寧に解説。
介入する上での知識の補足もあるので、学びが深まる!
私も本書で紹介された症例と似た経験しました。
読み返すと「こんな考えもあったか!」という
学びが本書で得られました。
教科書のような基礎の内容は少ない分、
実践にすぐに使える知識がほしい方向けの内容です。

輸液の違いがわかる! ナースのメモ帳
『輸液の違いを楽しく理解、最初の一歩を踏み出せる入門書』
❶ わかりやすさを追求
「浸透圧」「電解質」「酸塩基平衡」などの、
輸液の勉強で出てきがちな専門用語は最低限に!
❷ 現場で「すぐ使える知識」がコンパクトに
見開き1ページで完結の内容。
図解を中心として、輸液の違いや特徴が視覚的にわかる
❸ 新人の困ったに頼れる内容
CVカテーテルの仕組み、混注時の注意点、
配合変化、滴下速度の計算方法なども学べる!
拝読しましたが、医療系の学生でも
十分理解できるくらいの、わかりやすさ!
価格も2000円くらいと他の書籍と比べてお手頃なので
新人看護師はもちろん、新人教育を担当する方にもおすすめです!

最後に
栄養・輸液領域は、がんなどの治療の変化が著しい分野ではないため、
書籍を一度購入すると長く現場で活躍できるのが良い点だと思います。
(ただ、GLIM基準といって低栄養診断基準が2024年に出ておりますので、栄養評価にあたっては、書籍以外の学びも大切です。栄養分野を学べるサイト紹介予定ですのでご安心ください。)
今後も気になる書籍や実際に購入してよかった書籍を紹介しますので他の投稿もぜひお読みください。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] あわせて読みたい 【NST薬剤師おすすめ】輸液・栄養の書籍“7選” やくPです。ご覧いただきありがとうございます。私自身、病院薬剤師の頃はNST担当の薬剤師として、チーム回診へ […]