新卒3年目までのどのくらいの方が会社を辞めるでしょうか?
令和3年の厚生労働省のデータでは、新卒3年以内の離職率は “30%以上” です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html
つまり、私たちの職場や友達の3人に1人は3年以内に転職しているということになりますね。
自分もそうでしたが、新卒から数年後の仕事に慣れたタイミングに働き方を考え直す方は多いです。
だからといって、いきなりの転職はハードルが高いと感じる方がいるかもしれません…。
そんな方におすすめしたいのが “転職活動“ 。
「転職=転職活動」ではありません。
転職する予定がなくても、”転職活動”なら誰でも簡単に始められます。
そこで今回は「転職しなくてもOK!20代から転職活動をおすすめする理由」というテーマで紹介します。
私が、20代後半に転職で年収200万UPの経験をしたからこそわかった内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

20代で転職活動をスタートさせる意義
20代から転職活動を始めるべき理由

さっそく結論ですが、「時間確保のしやすさ」+「求人情報」から20代での転職活動がおすすめです。
30歳前後では結婚をはじめとするライフステージの変化が起こりやすいです。
結婚を機に退職する場合は、結婚準備と転職活動が同時並行で進むため、苦労する方は特に多いです。
そのため、仕事にも慣れて時間を確保しやすい20代後半は転職活動を始めるのに良いタイミングです。
さらに、“求人情報”でも20代が優れている理由があります。
それは、第二新卒を含む若手薬剤師向けの求人数は多く、好条件も揃っていることです。
多くの場合、年齢が上がるにつれて、職場で求められる条件は厳しくなります。
転職市場では、20代はスキルや経験で大きな差がまだついていないですが、30代だとスキルや経験で待遇に大きな差がつきやすいです。
私も2度転職を経験しましたが、30代にした転職の方が20代よりも好条件を探すのに苦労しました。
だからこそ、20代のうちに転職活動を始めて定期的な転職市場をチェックするのがおすすめです。
何気なく始めた転職活動なのに、今の職場より魅力的な求人に出会える可能性も十分にあります。
転職の予定がなくても転職活動をして良いのか?
転職の予定がない場合でも、“転職活動”はもちろん可能です。
実際に、求人情報の検索や、自分のキャリアについて相談する目的で転職サイトに登録している方もいます。
自分の選択肢を広げるためにも、転職活動を試してみる価値は大きいです。
また、転職活動をはじめるとなると、多くの方が転職サイトを利用すると思います。
そこで、転職サイトを利用する上での注意点を1つ紹介します。
それは、転職サイト登録時または登録後すぐに聞かれる“転職の希望時期”の答え方です。
良い答えとしては、転職の希望時期は「6か月以降 or 未定」のように急ぎではないことを正直に伝えることをおすすめします。
下手に嘘をついて近いうちに転職する認識を持たれてしまうと連絡の頻度が多くなりがちです。
安心して自分のペースで転職活動を進めるためにも、素直に伝えるのがベストです。
転職活動をすることのメリット

では、転職活動によってどんなことが得られるのか?
メリットを具体的に3つ紹介します。
- 今の職場と求人情報を比較できる
- 自分の市場価値がわかる
- 自己分析や職務経歴書の作成ができる
今の職場と求人情報を比較できる
新卒の時は深く考えずに就職先を選んでしまった方が多いと思います。
あまり比較検討をしてこなかった分、「今の職場が他社と比べて待遇がどうなのか」が気になるはずです。
そんな疑問に対して、複数ある求人を見れば、自分が勤める職場の労働条件を客観的にみることができます。
給料、休暇日数、残業時間、福利厚生など、ひとつひとつ確認していくと今の職場の待遇でプラスの部分はもちろん、マイナスの部分もみえてくるはずです。
自分の市場価値がわかる
今の職場で、満足な評価をされている方もいれば、頑張っているのに全然評価されないという方がいると思います。
転職活動で求人情報をみることで、今の会社では評価されていないスキルが、他の会社では高く評価されるケースがあります。
それとは逆に、自分が良いと思っていたスキルや経験が世間からは評価されないなんてケースもあります。
ひとつの職場に長く勤めていると、
・市場で何が求められているか
・それに対して自分がどんなスキルを持っているのか
・今後どのようなスキルを身につければ年収UPにつながるのか
など、職場の外で求められているものや、自分の市場価値がわからないまま日々を過ごしてしまう可能性が高いです。
そして、気付いた時には今よりも年収を下がる転職先しかない、なんてこともありえます。
自分が今持っているスキルを、その先の働き方でどう活かし、磨いていくか…
これまでを振り返りと今後の働き方を考える上で、転職活動は重要な機会になるはずです。
自己分析や職務経歴書の作成ができる
さきほど紹介した「市場価値」の話と重なる部分ですが、転職活動と同時に転職で必要な書類の作成もできるのもメリットです。
“試験”では“試験勉強”が結果を左右するように、“転職”でも”転職準備”ができているかで転職の結果も変わります。
そこで転職準備の一歩目として重要なのが「自己分析」と「職務経歴書」です。
「自己分析」や「職務経歴書」を作成することで、自分のこれまでのキャリアを振り返りながら、今後はどんな働き方をしたいのかを文字にして整理できます。
「自己分析」や「職務経歴書」は何から始めればよい?と思った方向けに
リクナビNEXTの「簡単キャリア整理シート」を添付しておきます。
※資料は、直接ダウンロードするか、引用リンクのサイト内からダウンロードしてください。
引用:リクナビNEXT 転職活動に役立つ「自己分析」のポイント
はじめての転職活動で私も使いましたが、めちゃ便利でした。
登録不要かつ無料なので、これから転職活動をする方はぜひ活用してみてください。
事前に自分の振り返りが済んでいると、いざ転職しようと思った時に行動に移しやすいです。
私が実践していることのひとつですが、転職するorしないに関わらず、1年を振り返る意味も込めて職務経歴書を毎年更新するようにしています。
転職サイトの会員登録

転職サイトに登録しないのはあり?なし?
求人を探す際に転職サイトに登録する方が多いはずです。
私もこれまで複数の転職サイトを利用しましたが、転職サイトへの“登録はあり”だと思います。
むしろ、転職活動する上で転職サイトに登録しないのはもったいないです。
転職サイトのメリット
実際に使ったから、わかるメリットを”4つ” は以下の通りです。
- 無料で簡単にはじめられる
- 自分の好きなタイミングで退会できる。退会手続きも電話やLINEなどで簡単
- 非会員ではわからない非公開求人がみられる
(優良求人の多くが非公開。サイトの登録者に優先されているみたい) - 転職サイトからの業界の動向やアドバイスが受けられる
無料かつ、好きな時にはじめられて好きな時に退会ができる。
求人情報の検索に加えて、業界の市場動向なんかも聞けるのは本当にありがたかったです。
転職サイトのデメリット
一方、実際に使ったから、わかるデメリット”4つ”は、
- 転職エージェントへの報酬が高い求人を紹介される場合がある
- 担当者との相性が合わないことがある
- 連絡が多くて、面倒に感じることがある
- 転職エージェントが入るため、転職希望先と年収などの条件交渉が直接やりにくい
ちなみに、このようなデメリットを経験する人は、以下のような利用者側の問題もあります。
- 自己振り返りができていないため、転職サイト側にどんな求人を探しているのか伝わりにくい
- 市場相場と自分の市場価値を理解できていない
- 転職サイトの担当者への態度が良くない(言葉遣い、連絡の無視など)
- 複数の転職サイトを使って比較できていない(1つのサイトに依存している)
だからこそ、転職サイトの担当者には誠実な対応して、この人に良い情報を提供したいと思ってもらうこと、担当者が求人情報を探しやすいように明確な希望条件を提示しておくことも大切です。
時には、相性が合わない担当者にあたる場合もあります。
誠実な対応をしてもそう感じる場合は、変更してもらうように伝える勇気も大切です。
また、連絡頻度が多い場合も減らしてほしいと素直に伝えましょう。
転職サイトを有効活用できるかは、自分次第です。
転職サイトは、どこも一緒じゃない
最初は、転職サイトはどこも同じような求人ばかりに思えました。
ですが、実際に使ってみると
・職種別(病院、ドラッグストアなど)での求人数にこんなに差があるの?
・この好条件の求人は他のサイトにはのってない
・サポートならこっちの転職サイトが良かった
などの転職サイト毎の違いを実感しました。
などによっても、サイト選びは変わってきます。
サイトの選び方は、過去の記事で紹介していますので合わせてご覧ください。
最後に
ひとつの会社に長く勤めることは私たちの親世代では”安定”と表現されましたが、今の時代ではひとつに依存しているという“リスク”とも表現できます。
転職や副業が当たり前になる時代、大事なのは“行動すること“です。
そこで、今回は転職の第一歩である ”転職活動”について紹介しました。
30代の今だから言えることですが、行動したことへの後悔は少ないですが、行動しなかったことへの後悔は大きいです。
そんな若い世代だからこそ、現状にとどまるのではなく、多くのことに挑戦して後悔のない人生を送ってほしいと思います。
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