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薬剤師の失敗しない転職!薬局・病院見学で見逃せない5つのポイント

薬剤師としてのキャリアを進める上で大きな決断となる「転職活動」。

初めての転職を検討している方も多いのではないでしょうか?

私自身、2か所の急性期病院で3年間ずつの合計6年間勤務した後、調剤併設のドラッグストアに転職をしました。(2度の転職でTotal年収300万円以上UP)

ほとんどの方が面接を受ける前に “職場見学” をしているはずです。

せっかく見学に行ったのに、会社からの話を聞くことに集中してしまい、会社のことがよくわからないまま終えた経験はないでしょうか?

職場見学は、求人情報や会社HPでは得られない情報を知ることができる貴重な機会

だからこそ、最大限活かさないともったいないです。

そこで今回、「失敗しない転職!薬局・病院見学で見逃せない5つのポイント」 というテーマで私の体験で必要だと感じたポイントを紹介します。

目次

薬局・病院見学で必見!働く年齢層の確認

“年齢層” は、どのような会社かを理解する上で重要な情報のひとつです。

では、どこの年齢層に着目して、どう会社理解に繋げるかを考えてみましょう。

中間層(30代)の人数

1つ目は、『中間層(30代)の人数がどのくらいいるか』です。

中間層(30代)と言えば、会社で頼れるポジションにいる方が多いです。

そんな30代が多い職場は、転職先として安心感に繋がると思います。
特に新卒から30代まで働く人が多い場合、長く働くだけの魅力を持っている会社の可能性が高いです。

一方、新卒採用の人数に比べて、中間層の人数が明らかに少ない場合どんなことが考えられますか?

それは、20代で多くの職員が退職してるってことですよね。

ちなみに20代の退職理由の本音ランキングは、以下の通りです。

1位:上司の仕事の仕方が気に入らなかった
2位:労働時間・環境が不満だった
3位:同僚・先輩とうまくいかなかった
4位:給与が低かった
5位:仕事内容が面白くなかった

リクナビNEXT 転職理由と退職理由の本音ランキングBest10

20代の退職理由が結婚、妊娠出産であれば大きな問題ではないと思いますが、もしそうでなかった場合、多くは人間関係や労働条件が原因で退職されているケースかもしれません。

役職についている方の年齢層

2つ目は、「役職についている方の年齢層」です。

これは将来的に役職につきたい人、つきたくない人のいずれの方にも重要です。

なぜなら、若手でも役職を持つ方がいる環境であれば、年齢を問わず、社員の “スキル” や “経験”を評価してくれる組織の可能性は高いです。

自分が会社に貢献すれば、その分だけ給料に反映されやすい環境といえます。

一方、ベテランで役職を持つ方が構成されていた場合はどうでしょうか?

“年功序列” の考えが強い組織の可能性が高いです。

同じ仕事内容なはずなのに、年上の人が自分よりも良い給料をもらい続けていたら悲しくなりますね。

年功序列かどうかは、若い人ほど損をしやすいので20代で転職される方は意識してほしいです。

日本も欧米のように実力主義のジョブ型へ徐々に変化していると思いますが、まだ年功序列のメンバーシップ型を採用している会社も多く存在します。

役職がつくことが全てではないですが、 自分の努力や貢献が給与に反映されにくい環境ではモチベーションが上がりにくいですよね。

リアルな労働条件!シフト表を見せてもらう

シフト表は、職場のリアルを知れる情報源であり、誰もが見たいはずです。

シフト表から得られる最大のポイントは、以下の通りです。

・求人情報と実際の現場が乖離していないかをチェックできる
自分が働いた場合の勤務と休暇の取得状況をイメージできる

勤務状況

まずは勤務状況についてです。

シフトをみれば、1日の仕事量 (病院なら病床数+院外処方発行率など) に対して、出勤人数が多いか少ないかがイメージできます。

日祝出勤などの不規則勤務を導入している会社では、月にどれくらい不規則勤務があるかも確認できます

また、求人では”半日出勤”の記載あったとしても、現実では4時間では業務が終わらない場合もあります。

例えば、調剤薬局であれば土曜日の半日出勤のシフトですが門前のクリニックがのびることがほとんどのため結局いつも6時間は働くなんてことも…。

休暇の取得状況

次に休暇の取得状況についてです。

tここで伝えたいのは、求人情報の“週休2日”という言葉への理解です。

週休2日は“1週間に2日間以上休みがある”という意味ではありません。

週休2日とは「1カ月の間に2日休みの週が少なくとも1回以上で、その他の週は1日以上休みがあればOK」ということです。

そのため、会社によっては休みの日数が皆さんの想像よりも少ない場合もあるので注意してください。

有休の取得状況に関しても同様です。
最低限の年に5日間しか取れない職場と、年に10日間取れている職場では大きな違いです。

シフト表から有休取得の状況がみえれば、休暇が取りやすい環境かどうかイメージできると思います。

どうやってシフトを見せてもらえばいい?

知りたいけど、見学に来て「シフトを見せてください」とは中々言い出しにくいですよね。

そこで、シフトを見せてもらえる可能性が高まる “聞くタイミング” 、”聞き方” も紹介します。

【聞くタイミング】

早めに聞くとネガティブな印象になる可能性もあるので、
見学の中盤~終盤に聞くことがおすすめです。

【聞き方 (例) 】

「シフトはどのくらい前に確定しますか?」
「自分が働く場合のイメージを持ちたいので、皆さんがどのように働かれているか知りたいです。」

のように前向きな理由でシフトみせてもらうようにお願いをすることがおすすめです。

不規則勤務がある場合などでも、実際の頻度を知りたいという理由でシフト表を見せてもらうお願いをするのもありです。

もし、シフト表を見せることに対して抵抗があった場合は何かしら求人情報との乖離や、自分の働くイメージと実際の現場の状況が異なる場合もありますので、職場選びを慎重に進める必要がありそうですね。

ワークライフバランスを知る!残業時間の把握

皆さんの労働において重要なことと言えば、“残業時間 ですよね。

最近の求人情報は “平均残業時間” の記載があることが多いです。

ただ、あくまで平均ですので勤務する店舗や繁忙期などの時期によっても残業時間は異なりますので、求人情報と相違がないか確認することは大切です。

そこで、残業時間を考える上で大事な3つを紹介します。

残業時間を考える上で大事な3つ

  • 始業前準備の勤務扱い
    始業の何分前に出勤しているのか?
    朝の準備時間はサービス残業なのか or 残業扱いになるのか?or みなし残業 なのかがポイントです。

  • 休憩の時間
    規定は8時間勤務、休憩1時間であっても、実際の現場では忙しくて1時間の休憩を十分に確保することが難しいケースがあります。

  • 業務後の残業時間
    先ほどの休憩時間と同様の考え方と似ていますが、残業時間は月平均何時間くらいで、残業になる頻度はどれくらいか?
    そして残業代が1分単位なのか10分、15分単位なのか会社によって異なることもポイントです。

どうやって残業時間を聞けばいい?

シフトと同様に残業も聞きにくい質問だと思います。

そこで、残業時間を聞ける可能性が高まる “聞くタイミング” 、”聞き方” も紹介します。

【聞くタイミング】
早めに聞くとネガティブな印象になる可能性もあるので、中盤~終盤に聞くことがおすすめです。
シフト表をみせてもらったタイミングで残業時間を聞くのもひとつの手段です。

【聞き方 (例) 】

「前職では繁忙期で月に〇時間業務がのびることがありましたが、御社はいかがですか?」

前職での残業時間が多かった場合は、特に言いやすいと思います。
会社側に「残業をしたくない人」というネガティブな印象を与えないように質問する際は気を付けましょう。

働く自分をイメージ!不足している人材の把握

求人募集をかけている理由って、何でしょうか?

人材が必要だからですよね。

どんな人材が不足しているかを知ることで、
入社後に自分がどこの配属で働く可能性が高いかがわかると思います。

中途入職者に求められるのは多くの場合、退職者の穴埋めです。
なので、退職者がしていた仕事と自分の希望する仕事が合致していれば最高ですが、うまくいかないこともあります。

だからこそ、事前に見学の段階で転職希望先の現状を把握しておくことで、入社後に自分がどんな仕事をするのかがイメージしやすくなります。

後悔しない転職をするためにも確認しておきましょう。

着実なキャリアアップを目指す!昇給制度の確認

基本給や福利厚生を意識している方が多いですが、スタート時の給料を意識しすぎて、入社以降の昇給がイマイチで後悔されている方もいると思います。

長く働き続ける上で、“昇給の幅” はもちろんどうすれば昇給できるのかという“評価制度”もかなり重要です。

私は2か所の病院で勤務していましたが、制度は以下のようなものでした。

A病院

  • 昇給の幅
    昇給は年1回で、役職がなければ「3.6万~6万円UP/年」
    ⇒役職がなければ10年後の給料は、36~60万円UPになります
  • 評価制度
    ジョブ型 (スキルや経験を重視) >メンバーシップ型 (勤続年数を重視)

B病院

  • 昇給の幅
    昇給は年1回で、役職がなければ「約10万円UP/年(等級が勤続年数で固定)」
    ⇒役職がなければ10年後の給料は、100万円UPになります
  • 評価制度
    ジョブ型 (スキルや経験を重視) <メンバーシップ型 (勤続年数を重視)

このように病院によっても “昇給の幅”、”評価制度” がこんなに違いました。給与が思ったより増えない、自分の貢献が給与に繋がらない、なんてことにならないように入社する前に確認できると良いです。

まとめ

いかがでしょうか?

私の転職経験で学んだ
・職場見学時に確認しておいて良かったこと
・入社後に確認しておけば良かったと後悔したこと
の中から厳選して5つ紹介しました。

いくつか聞きにくい質問もあったと思いますが、これらの質問ができると入社後に「自分がイメージした働き方と違う」という後悔は避けられるはずです。

入社後にできるだけ長く働いて、貢献したいからこそ会社側に失礼のないように誠意を持って質問すればきっとうまくいきます。

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この記事を書いた人

30代前半の新米パパ薬剤師
手取り月20万もなかった元病院薬剤師が
2度の転職でTotal年収“300万以上UP”
NST専門療法士、外来がん治療認定をはじめ複数の認定専門資格を保有

将来の転職を考える若手薬剤師に
役立つキャリアUP、転職の情報をお届けします

・病院2か所と調剤併設DgSを経験
・Twitterフォロワー数3400以上
・Instagramフォロワー数1360以上
1分図解で楽に学べる医療知識を投稿

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