やくPです。いつもご覧いただきありがとうございます。
私自身、病院薬剤師の頃はNST担当の薬剤師として、チーム回診への参加はもちろん輸液や栄養の管理、そして処方提案などの業務を担ってきました。
その経験を活かして、 現在はTwitterやインスタで栄養や輸液を中心に様々な情報を発信しています。
過去の投稿ですが、『NST薬剤師おすすめ 輸液・栄養の書籍“7選”』というテーマでご紹介しました。

書籍の購入はもちろん良いことですが、
もっと気楽に勉強を始める手段が知りたい
手元に資料がないときでもネットで簡単に調べられる手段を知りたい
と思っている方もいるかもしれません。
そこで本日は、『無料で学べる‼輸液栄養サイト“6選”』 というテーマでお届けします。
株式会社大塚製薬工業HP

輸液・栄養分野といえば、誰もが知っている大塚製薬。
ご存じの方も多いと思いますが大塚製薬工場HP、めちゃ良いです。
なぜかというと…
豊富な輸液、栄養剤などの「製品解説」はもちろん、
勉強に役立つ「基礎知識の解説」や
静脈栄養、経腸栄養の投与方法なども学べる「臨床サポート」、
現場で重宝される「配合変化の情報」もかなり充実しています。
イラスト多めでわかりやすい「患者向け資材」は、患者さんへの指導に限らず、自分自身の学びでも役立ちます。
輸液のルート管理や輸液製品取り扱いの注意など定期的に配信されている「Otsuka Information」も便利です。
会員登録すれば“大塚製薬ライブラリー”というメーカー主催の「無料Web勉強会動画」が視聴できます。
ほとんどのWeb勉強会がアーカイブでみれるのは個人的に重要なポイントです。
(メーカーHPのWeb勉強会はアーカイブでみれないことがほとんどです)
「病院薬剤師向けの情報誌Pallette」というのもあり、各施設の取り組みや、輸液・栄養管理の注意点が知ることができます。
会員でないと使用できるコンテンツが一部に限られてしまうので、会員登録してのご利用をおすすめします。
静脈経腸栄養ガイドライン第3版
NSTの学会といえば「日本臨床栄養代謝学会」。
「日本臨床栄養代謝学会」(旧名:日本静脈経腸栄養学会)より2013年5月の発行されたガイドラインです。
古いって思った方がいるかもしれませんが、実はまだ改訂版が出ていません。
10年前とはいっても、栄養の分野はがん分野のように変化が目まぐるしい領域ではないため、本書が現場で活躍する場面も多いです。ガイドラインより、ページ数は430ページ近くあります。
内容は「栄養管理」、「投与経路」、「静脈栄養」、「経腸栄養」、「疾患別の栄養療法」などの様々な栄養関連の情報が詳しく書かれています。
PDFデータで掲載されているからこそ、キーワード検索で探せば、苦労せずに調べた項目がすぐに見つかるのもメリットです。
本書発行から10年が経ったので、そろそろガイドラインの改訂版が出ないのか気になります。
NPO法人PDN
NPO法人PDN(Patient Doctors Network)は、経腸栄養法のひとつであるPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)および関連する栄養療法全般についての情報提供を行うNPO法人です。
以下の4つに構成されたコンテンツ
「胃瘻」、「静脈栄養」、「経腸栄養」、「摂食嚥下リハビリテーション」
についてイラストも合わせた詳しい説明、参考文献まで紹介されているサイトです。
内容は参考書と同等かそれ以上で、現場の最前線で活躍されている先生方が監修されているにも関わらず、無料かつ登録不要で読めるのは感謝しかありません。
中には文章を読むのが苦手という方もいるかもしれません。
でも安心してください。
ビデオレクチャーという動画学ぶコンテンツもあります。(こちらも無料かつ登録不要)
有料級のサイトですので、輸液・栄養の学びにぜひご活用ください。
日本臨床栄養代謝学会 JSPEN公式サイト
資格取得、勉強会の案内というイメージの強い方が多いと思います。
資格情報以外にも、無料で日々の勉強や現場で役立つコンテンツがあります。
それは「学会誌JSPEN」です。
学会誌JSPENには、過去に掲載された論文が読めることに加えて、輸液・栄養の初心者にも役立つ「用語解説」の特集記事もあります。
具体的には、“リフィーディング症候群” や ”腎不全患者の栄養管理” など現場ですぐに使える記事も多いため、知っておくと便利です。
輸液製剤協議会
輸液製剤の情報がまとめられたサイトです。
特に、各種輸液製剤が一覧表でみられるサイトは貴重であり、製剤比較する際に便利です。
輸液による医療過誤防止するために注意喚起の”リーフレット”や、輸液関連の「よくある質問・用語解説」も現場でのちょっとした疑問解決にも活用できるのでおすすめです。
栄養指導NAVI
栄養士・管理栄養士向けの内容が中心だからこそ、薬剤師をはじめとする医療者にとっては新鮮で学びの多いサイトです。
嚥下障害の記事が多いのが、特徴的です。
栄養・食事指導の際に、使用する患者向けリーフレットや、病態別で栄養が学べる記事コンテンツやWeb勉強動画が視聴できます。
オリジナルの無料イラストもあるので、スライド作成の際に便利です。
登録不要なため、気軽にアクセスできるのも魅力的です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回6つのサイトをご紹介しましたが、どのサイトも有益な栄養、輸液関連の情報を“無料”でみれるのは、ほんとうにありがたいですよね。
今回、ご紹介しましたサイト以外にも栄養、輸液関連の無料サイトをご存じの方がいましたらコメントで教えていただけると嬉しいです。
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