
薬の知識がなさすぎて困ってます。
勉強したいと思っても、どの本がいいかよくわかりません。
おすすめの書籍を教えてください。
そこで、今回は「新人薬剤師向け 買って良かった!本当に役立つおすすめ書籍6選 」というテーマでご紹介します。
2025年度版として、リニューアルしました!!
素敵な書籍がたくさんありますが、悩みに悩んで6冊を厳選しました。
目的に応じた書籍のおすすめポイントと
活用できる場面も記載していますので、
今の自分に合った書籍に出会えるはずです。
治療薬ハンドブック2025 薬剤選択と処方のポイント
「調べやすく、学びやすい。現場と自己学習をつなぐ1冊」
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 要点がすぐ見つかる!
「薬剤Point」で特徴が一目瞭然。
授乳中の可否や粉砕の可否の記載もあり。
❷ アプリ版が超便利!
スマホアプリで検索・閲覧ができるから、重い本を持ち歩かなくてもOK。
現場でサッと調べられる。
❸ 学習用にも最適
同効薬との違いも確認できるため、
マーカーを引いてメモを追記すれば、自分だけの辞書が作れる。
\\こんな場面で役立つ//
・日々の調剤・服薬指導で、処方の意図や代替薬をすぐに調べたいとき(アプリを活用)
・帰宅後の自己学習として、業務中に気になった薬の復習に活用!!
薬効別の冒頭に疾患の概要と薬の特徴が紹介されている「まとめページ」があります。
要点がまとまっているので、そのページで大枠を掴んでから個々の薬剤を学んでました!!
(さらに“薬がみえる”と組み合わせて使ってました)


薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
「その薬の違い、説明できる?」を解決してくれる“薬の比較”ならこの本!
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 似た薬の違いがパッとつかめる
「同効薬」を比較して、ポイントを整理。
添付文書では見えない“違い”がみえてくる。
❷ 図表もあって、要点をまとめで覚えやすい
薬ごとの特徴が図表も交えつつ、1テーマ見開き数ページで完結。
限られた時間でも効率的に学べる。
❸ 学習用にも最適
単なる成分比較ではなく、
「どんな患者さんに向いているか?」「なぜこちらを選ぶのか?」
といった現場ですぐに活かせるスキルが磨ける。
\\こんな場面で役立つ//
・大学で得た薬の知識を、現場でどう活用すれば良いか、悩んでいた時
・「なぜこの薬?」と聞かれたときの答えや処方提案で代替薬を考える上での根拠が知りたい時
薬の違いをこれほど、分かりやすく書いてある本は他にないはずです。
児島先生のブログでは、薬の比較記事も掲載されていますので、読まなきゃ損です!!
薬剤師の知っておきたい型 達人の処方鑑査術
~あなたにしかできない疑義照会をしよう~
「処方鑑査の実力」を確実に高める、考えて学ぶトレーニングブック
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 処方鑑査の“型”が身につく!
よくあるミスを「薬効重複」「用量相違」「疾患禁忌」など
10パターン分類から学べる。
自信を持った処方鑑査につながる。
❷ 薬歴や服薬指導で何を見ればいいか迷うとき
コラムや実践術から、先輩方が意識して確認している“ポイント”がわかる。
❸ 実践的なトレーニング問題で、自信がつく!
初級〜上級、チャレンジ問題まで幅広い内容。
解きながら覚られる構成で、現場での判断力・対応力をしっかり育てられる。
丁寧な解説で、復習にも最適。
\\こんな場面で役立つ//
• 「疑義照会、すべきか迷う…」という不安を少しでも減らしたい時
• 処方鑑査が“なんとなくチェック”になっていると感じたとき
私が若手の頃には発売されていなかったのが残念…。
代わりに後輩の教育に使いました。
だからこそ、新人薬剤師の自己学習には持って来いの1冊です!!


2ページで理解する 標準薬物治療ファイル 改訂4版
病態と薬物治療の「全体像」がサクッとつかめる、はじめの一歩にぴったりの1冊!
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 2ページ完結。限られた時間での情報収集にも最適
1疾患ごとに見開き2ページで「病態」「治療の考え方」「薬物の位置づけ」がまとまっており、スキマ時間でも読みやすい。
❷ 疾患ベースで薬を学べる構成
病態から薬の選択までのつながりがわかりやすく、「だから、この薬だったのか」という現場での気づきも増える。
❸ ビジュアルで記憶に残る
図やフローチャートが豊富で、頭にスッと入る構成。カラーで見やすく、学習のモチベーションも上がる。
\\こんな場面で役立つ//
• 新人研修で学んだ内容を整理したいとき
疾患別の薬物治療を復習するのに最適。たった2ページ、スキマ時間でも可能。
・ ガイドラインを読み進める前に
疾患と薬物治療の全体の流れ掴めると、ガイドラインが読みやすくなること間違えなし
内容が超濃縮された1冊です。
新人の頃、薬歴記載に病態の知識がなくて、なにを書けばよいか困っていました。
この本のおかげで病態が少しずつ理解でき、薬歴記載がはやくなったり、服薬指導にも活用できました。
病態を学ぶ、はじめの一歩にぴったりの1冊です!!
薬剤師のための ナレッジベース 2nd Edition
疾患の基本から治療薬を結びつけて、“考える力”が身に付く1冊
※2025年5月22日に発売の新書!!
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 55疾患をカバー!現場で役立つ知識が凝縮
最新ガイドラインに基づき、疾患の基本から治療薬のポイントまで。
短時間で幅広く学ぶのに最適。
❷ 実践的な「治療薬チェックリスト」ですぐに使える知識に
慣れない薬でも「何を確認するべきか」
チェックリストを活用すれば要点を抑えられる自然と使える知識が身につく。
薬歴記載にも活かせる内容。
❸ 応用力・思考力が養える“+α”の視点
疾患の全体像をふまえた治療薬の選択や注意点が学べる。
「ただ処方を見るだけ」から一歩進んだ視点へ。
\\こんな場面で役立つ//
• 「この薬が、なぜ処方されているのか?」と疑問に思ったとき
• 服薬指導や薬歴記載で“考えを言語化”できずに戸惑ったとき
• 帰宅後に、日常業務での疑問を復習しながら勉強したいとき
改定前の書籍を若手薬剤師の時に、活用していました。幅広い疾患かつ、内容も充実しています。
先ほど、紹介した「2ページで理解する 標準薬物治療ファイル」では物足りないと感じる方にはピッタリ。
5000円台で最新のガイドラインの要点から治療まで学べる本は、他にないはずです。
改定版が発売されたばかりなので、今まさに私が買い直そうと思っている1冊です!!
誰も教えてくれなかった実践薬歴 改訂版
「どんな薬歴を書けば良いか、わからない」を解決してくれる1冊
書籍の魅力(ポイント3つ):
❶ 薬歴が「単なる記録」から「価値のある記録」に
単に薬歴の書き方を教えるのではなく、考え方から丁寧に解説。
記録の意味を知り、ポイントを押さえながら学べる。
❷ 具体的な記載例が豊富
様々な患者さんの背景や状況に合わせた薬歴の記載例が多数掲載。
(ハイリスク薬、疾患別の症例など)
何を、どのように書けば伝わるか、具体的にイメージできる。
❸ 薬歴の書き方がわかれば、服薬指導も変わる
薬歴の書き方がわかると、患者さんの情報を整理して、問題把握するスキルも磨かれます。
これにより、日々の服薬指導に変化が生まれてくるはずです。
\\こんな場面で役立つ//
• 薬歴が思うように書けず、時間がかかっている
• 先輩から薬歴の指導を受けたけど、どう改善すればいいかわからない
薬剤師が薬歴を書かない日はないのに、その書き方を教えられる人は多くはいません。
そこで本書を活用して的確な薬歴を書く方法をいち早く学んで、薬歴の悩みから解放されましょう!!
最後に
私が社会人1年目の頃は、失敗ばかりで薬剤師に向いてないなと思う日々もありました。
ただ、そんな自分にも感謝の言葉をくれる患者さんがいました。
そして、自分も1人でも多くの患者さんの役に立ちたいと思うようになり、
定期的に書店に通っては、専門書を購入するようになりました。
1日1ページ、1薬剤だけでもよいからと小さな努力続けた結果…
自分が思い描く薬剤師に一歩ずつですが、近づくことができました。
今回ご紹介した書籍は、皆さんのこれからの活躍に背中を押してくれる本ばかりです。
書籍購入の参考にしてみてください。
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